経営者の悩みを解決する7つの方法|「事業・自分・家族」

経営者

会社の売上や利益、人材不足、資金繰り・・・。経営者の悩みは、こうした経営課題にスポットが当てられがちです。しかし実際には、自身の健康や老後への不安、親の介護、子どもの将来、事業承継など、事業に関すること以外でも多くの悩みを抱えています。中小企業では、経営者の人生そのものが会社経営に大きく影響することも少なくありません。本記事では、35年にわたる経営経験をもとに、経営者が抱える本当の悩みを整理し、その解決につながる7つの方法を、「事業・自分・家族」という3つの視点から解説します。

奥久 惠美子
奥久 惠美子

有限会社ジャムティガ 代表
コンサルタント/証券外務員、ファイナンシャル・プランナー、宅地建物取引士

経営者の悩みというと、多くの人は「売上を伸ばす」「利益を増やす」「資金繰りを改善する」などといった会社経営の悩みを思い浮かべるでしょう。しかし、長い年月で数多くの経営者と接してきた私が感じるのは、経営者の悩みは決して会社の中だけにあるわけではないということです。

経営者が背負う3つの責任 ~「事業」「自分」「家族」~

経営者は会社を成長させる責任がある一方で、自身の健康や老後、資産形成についても考えなければなりません。さらに、子どもの教育・進路、親の世話・介護、事業承継・事業譲渡など、家族に関する問題も避けて通ることはできません。特に中小企業では、経営者自身の状況が会社経営に直接影響するため、これらを切り離して考えることはできないといえるでしょう。

なぜ経営者は孤独になりやすいのか

「社員には弱音を見せられず、家族には心配をかけたくない。」というのが経営者の心の内です。確かに税理士や弁護士などの顧問をつけて、それぞれの専門分野の助言を得ている経営者は多くいます。しかし、そのような顧問の先生に経営全体や人生全体を相談できるかというとそういうわけではありません。その結果、一人で悩みを抱え込み、判断を先送りしてしまう経営者も少なくありません。

悩みを整理することが解決の第一歩

だからこそ、最初に必要なのは「悩みを整理すること」です。今抱えている問題は事業の課題なのか、自分自身の課題なのか、それとも家族に関する課題なのか。それぞれを整理することで、本当に解決すべき課題が見え、取るべき対策も明確になります。経営者がより良い意思決定を行うためには、まず悩みを正しく整理することが、解決への第一歩なのです。

経営者の悩みの三大領域(事業・自分・家族)を支える “JAM TIGA Method”

事業自分家族
成長プロセス売上・利益健康子供の教育・進学
悩み資金繰り・人材病気親の世話・介護
将来事業承継・M&Aハッピーリタイア財産の円満な相続
日本を代表するオフィス街の一つ東京駅丸の内北口の風景

売上・利益・資金繰りの悩み【事業】

会社経営にとって最も大きな悩みは、売上や利益、そして資金繰りです。売上が伸びても利益が残らない、利益は出ているのに手元資金が足りない、設備投資や借入の判断に迷う。このような悩みは経営者であれば誰もが経験します。会社を安定して成長させるためには、数字の裏側にある原因を見極め、適切な意思決定を行うことが欠かせません。

  • 利益は出ているのになぜか現金が足りない
  • 設備投資をしたいがどこからどうやって資金を作るか
  • 月末になると資金繰りで悩む

人材・組織づくりの悩み【事業】

「採用しても人が定着しない」「幹部社員が育たない」「スタッフとのコミュニケーションがうまくいかない」といった人に関する悩みは、多くの経営者が抱える共通の課題です。人材不足が続く時代だからこそ、採用だけではなく、育成や組織づくりまで含めた視点が必要になります。組織の課題は、会社の成長スピードにも大きく影響します。

  • 新入社員がすぐに辞めてしまう
  • 幹部教育をしたいがやり方がわからない
  • 外国人を雇用したいと考えている

経営判断・将来戦略の悩み【事業】

新規事業を始めるべきか、設備投資を行うべきか、値上げをするべきか、あるいは撤退するべきか。経営者は日々、多くの重要な判断を迫られます。正解が用意されているわけではないからこそ、情報を整理し、多角的な視点から意思決定を行うことが重要です。その判断の積み重ねが、会社の未来を大きく左右します。

  • 新商品を開発したいが社内からアイデアが出ない
  • 固定費が値上がりして採算がとれない
  • 不採算店舗を減らしたいが人員をどうすべきか

時間が足りないという悩み【事業・自分・家族】

経営者の一日は、意思決定の連続です。売上や資金繰り、人材、取引先への対応など、次々と発生する課題に追われ、本来取り組むべき経営戦略や将来の構想を考える時間が十分に確保できない経営者は少なくありません。「忙しい」のはみな同じだと思いますが、それ以上に、「重要な仕事に時間を使えない」ことが大きな問題です。限られた時間をどう使うかが、会社の成長と経営者自身の人生を大きく左右します。

  • 銀行対応を経理には任せられず、頻繁に出掛けなければいけない
  • 従業員との社長面談の時間がとれない
  • この時期は採用面接に時間をとられ、他の業務ができない

健康・時間・将来への悩み【自分】

経営者自身の健康や働き方、老後への備えについて、後回しになっていませんか。会社のことを優先するあまり、自分自身の健康や資産形成、引退後の生活設計を考える時間が取れない経営者も少なくありません。しかし、経営者が倒れれば会社も大きな影響を受けます。自分自身を守ることも、経営者として重要な責任の一つです。

  • 健康診断に行きたいが中々時間が取れない
  • 飲む機会を減らしたいが得意先からの誘いは断れない
  • 普通預金に入れっぱなしの1,000万円の運用を考える暇がない

親・配偶者・子どもに関する悩み【家族】

親の世話や介護、子どもの進学や将来、家族との関係など、家庭の問題は経営者にとっても決して他人事ではありません。中小企業では、特に家族の状況が経営判断に影響を及ぼすことも少なくありません。会社と家庭は切り離せるものではなく、家族の安心があってこそ、経営に集中できる環境が生まれるのです。

  • 地方に住んでいる親が心配
  • 役員に娘婿がいるのだが遠慮がちになってしまう
  • 子供の進学でまとまった資金が必要になった

事業承継・相続の悩み【事業・家族】

「会社を誰に引き継ぐのか」「自社株をどう承継するのか」「M&Aという選択肢はあるのか」といった事業承継や相続は、会社だけでなく経営者の家族の将来にも大きく関わる重要なテーマです。準備を先送りにすると、経営者自身だけでなく家族や社員にも大きな負担を残すことになります。早い段階から計画的に考えることが大切です。

  • 子供たちが跡を継がないので後継者がいない
  • M&Aの会社に相談してはいたが、半年したら担当者が来なくなった
  • 自社株が高額になり、自分にもしもの時は買い取る資金がない
経営者が悩んでいるイメージ画像

経営について体系的に学ぶ機会が少ない

エンジニアがプログラミングを学び、建築士が設計を学ぶように、それぞれの専門家は長い時間をかけて知識と技術を身につけます。しかし、多くの経営者は経営そのものを体系的に学ぶ機会がほとんどありません。創業したり事業を引き継いだりした瞬間から、経営者としての判断を求められます。財務、人事、営業、マーケティング、法務など、幅広い知識が必要であるにもかかわらず、それらを独学で身につけなければならないケースが少なくありません。そのため、悩みが生まれること自体は決して特別なことではなく、むしろ自然なことなのです。

専門家はいても、経営全体を見る人がいない

経営者の周りには、税理士、弁護士、社会保険労務士、金融機関、保険会社など、多くの専門家がいます。しかし、それぞれが担当するのは各自の専門分野であり、会社全体、経営全体を俯瞰して助言しているかというと、そうとは言えません。なぜならば、そのような専門家には会社全体が見えないからです。経営者が本当に必要としているのは、個々の専門知識だけでなく、それらをつなぎ合わせて最適な判断を下せるように導いてくれる存在です。

会社だけを見ても、経営者の本当の悩みは解決できない

経営者の悩みは、会社だけを見ていても解決できないことがあります。親の介護が始まれば働き方は変わりますし、自身の健康に不安があれば事業計画も見直さなければなりません。後継者問題や相続は、会社と家族の両方に関わる重要な課題です。つまり、事業・自分・家族は互いに影響し合っています。そのどれか一つだけを考えていては、経営者の本質的な悩みの解決にはつながりません。だからこそ、経営者は人生全体を俯瞰する視点を持つことが必要なのです。

経営者の参謀である「社外頭脳」を導入するイメージ

悩みを「事業・自分・家族」に分類する

経営者の悩みは、一つの問題が別の問題を引き起こしていることが少なくありません。例えば、子供の病気、親の世話といったプライベートに時間が取られることになると仕事に集中する時間が減り、会社の業績にも影響する可能性があります。まずは、今抱えている悩みを「事業」「自分」「家族」の3つに分類してみてください。頭の中で混ざっていた問題が整理され、本当に解決すべき課題が見えてきます。問題を整理することは、経営者にとって最も重要な意思決定の第一歩です。

一人で判断しない

経営者には最終決定を下す責任があります。しかし、それは「一人で考えなければならない」という意味ではありません。経営者が陥りやすい失敗の多くは、相談相手がいないまま思い込みで判断してしまうことです。異なる視点や経験を持つ第三者の意見を取り入れることで、新たな選択肢やリスクに気づくことができます。最終判断は自分で行うとしても、その前に相談する習慣を持つことが大切です。

数字で現状を把握する

経営の判断は、感覚だけではなく数字に基づいて行う必要があります。売上や利益だけでなく、粗利益率、固定費、借入金、キャッシュフローなど、会社の現状を正確に把握することで、問題の原因と優先順位が明確になります。また、家計や個人資産についても同様です。数字を「結果」として見るのではなく、「未来を変えるための情報」として活用することが、経営改善への近道となります。

優先順位を決める

経営者の悩みは、一度にすべてを解決しようとしても上手くいきません。重要なのは、「今すぐ取り組むべきこと」と「後でも良いこと」を見極めることです。資金繰りが厳しい会社がホームページのデザインを優先しても、本質的な解決にはなりません。限られた時間と資源をどこに集中させるかによって、会社の未来は大きく変わります。優先順位を決めることも、経営者の重要な仕事です。

専門家を点ではなく線で活用する

税理士、弁護士、社会保険労務士、金融機関など、それぞれの専門家は高い知識を持っています。しかし、専門家は自分の専門分野について助言することが役割であり、経営全体を見渡す立場ではありません。経営者に必要なのは、それぞれの知識を「点」で終わらせるのではなく、「線」としてつなぎ、一つの経営戦略へとまとめることです。その視点を持つ参謀を得る事ができれば、より迅速で質の高い経営判断ができるようになります。

将来から逆算して考える

目の前の課題だけを追い続けると、本当に大切なことを見失うことがあります。5年後、10年後、あるいは引退するとき、自分はどうありたいのか。会社をどのような姿にしたいのか。将来の理想像を描き、そこから逆算して現在の行動を決めることで、日々の判断にも一貫性が生まれます。経営とは、未来を見据えながら今日の意思決定を積み重ねる仕事なのです。

社外頭脳」という参謀を持つ

経営者がすべての知識と経験を一人で身につけることは現実的ではありません。だからこそ、自分の考えを整理し、多角的な視点から助言を受けられる参謀の存在が大きな力になります。参謀は、経営者に代わって経営を行う人ではなく、経営者がより良い判断を行うためのパートナーです。事業だけではなく、自分自身や家族まで含めて支える存在がいることで、経営者は本来の仕事に集中できるようになるのです。

経営者の公私を支える「社外頭脳」を参謀にすると悩みを解決できるというイメージ画像

本当に必要なのは「答え」ではなく「考える力」

多くの経営者は「正解」を探そうとします。しかし、経営には唯一の正解はありません。市場環境も、会社の状況も、経営者自身の価値観も異なるからです。本当に必要なのは、誰かから答えを教えてもらうことではなく、自社にとって最適な答えを自分で導き出す「考える力」です。そのためには、多角的な視点から課題を整理する習慣をみにつけ、より良い意思決定を行う環境を持つことが重要です。

本当に守るべきものは「会社」だけではない

会社を成長させることは経営者の重要な使命です。しかし、会社のことだけに集中しすぎて、自分自身の健康や家族との時間を犠牲にしてしまっては、決して成功とは言えないでしょう。経営者にとって本当に守るべきものは、「事業」「自分」「家族」の3つです。この3つのバランスが取れてこそ、長く安定した経営と豊かな人生を実現することができるのではないでしょうか。

経営者が持つべきものは、公私を支える参謀

経営者は、会社の経営だけでなく、自分自身の人生や家族の将来についても数多くの意思決定を迫られます。そのすべてを一人で抱え込み、常に最善の判断を続けることは決して容易なことではありません。

だからこそ、経営者には経営の知識だけでなく、人生全体を見渡しながら客観的に助言してくれる「参謀」の存在が必要です。売上や利益だけではなく、健康、資産、家族、事業承継まで含めて伴走できる参謀がいることで、経営者のメンタルやマインドが整い、より良い意思決定ができ、本来取り組むべき仕事に集中できるようになります。

経営者にとって本当に必要なのは、事業・自分・家族を俯瞰し、ともに考え、ともに歩む参謀の存在です。その役割を果たすのが、「社外頭脳」です。

経営者の悩みは、会社経営だけではありません。事業、自分、家族という3つの責任を同時に背負いながら、日々重要な意思決定を続けています。だからこそ、一人ですべてを抱え込むのではなく、悩みを整理し、多角的な視点から判断することが大切です。

経営者に本当に必要なのは、事業・自分・家族を俯瞰し、ともに考え、ともに歩む参謀の存在です。

その新しい選択肢が「社外頭脳」です。

あなたの未来をより良い方向へ導くために、まずは一人で悩むことをやめ、「社外頭脳」という参謀を得てください。

経営者の参謀「社外頭脳」のご検討は、お気軽にお問合わせください。